緊急事態宣言も出て、まずはコロナをどうやって収束・終息させるのか、そのために個人・企業としてどう行動するのか、を考えていくことが最優先の状況です。
一方で、この影響により、旅行者も激減し、運営している地域と世界をつなぐゲストハウス「Little Japan」も大きな影響を受けています。
日々状況が目まぐるしく変わって行く中で、先行きが見通せない中で、今考えていること、取り組んでいることを整理しておきたいと思います。
Little Japan~Tokyo Guesthouse Hostel & Cafe/Bar~(リトルジャパン〜地域と世界をつなぐゲストハウス ホステル&カフェ/バー〜)
- Little Japanの当面の営業
- コロナ前からあった宿泊施設の供給過多問題。新規事業を考える
- Little Japan(宿泊)で取り組んでいること
- Little Japan(飲食)で取り組んでいること
- Little Japan(その他)で取り組んでいること
Little Japanの当面の営業
Little Japanは1Fがカフェ/バー(営業時間12時〜23時)、2-4Fがホステルになっています。
4/10(金)より以下に変更をしました。
・カフェ/バー
営業時間12:00〜18:00に変更
ランチは特定日のみ対応。基本はドリンクのみ。
イベントは中止/延期
・ホステル
長期の宿泊の方を中心
もちろん換気扇による全部屋24時間換気、空気清浄機、窓を開ける等の換気、手洗い・消毒、スタッフのマスクの着用・出勤前の検温等のコロナ対応は行なっています。
また、スタッフは基本は住み込みしていますので、通勤電車の問題はなく、通勤をしてもらっていた支配人については、業務内容を変更し、通勤は週5→週1となる予定です。
コロナ前からあった宿泊施設の供給過多問題。新規事業を考える
コロナによる影響は、宿泊と飲食でも異なると思いますが、少なくとも1ヶ月、2ヶ月でおさまるようなものではなく、最低でも来年のオリンピックまで、1年数ヶ月は時間がかかると考えています。
前向きに取り組むことだけでなく、スタッフに辞めてもらい、完全に休業して、赤字を抑えて生き延びることだったり、廃業し、家賃等をなくし、個人の所得で傷が浅い間に借入金を返済していくことだったり、も考えました。
ただ、現在は、だいぶ思考が落ち着いてきて、Little Japanをどうやってやり続けることができるかを考えることに集中ができるようになってきました。
まずは、体制です。
初の外国人社員・初の新卒社員にも予定通り入ってもらい、体制としては拡充をする予定です。
残念ながら施設としてのLittle Japanは休業等でほとんど仕事がないため、後述の通り新規事業づくりを一緒に目指したいと思います。
また、資金についても負債が増える、、、と考えるとネガティブになりますが、むしろ恵まれた条件で借りやすいと考えることもできます(考えなきゃやってられない)。
<資金繰り>
新型コロナウイルス感染症に対応した中小企業支援情報について 台東区ホームページ
手元資金は比較的準備ができたので、これを数年間生き延びるためではなく、新規の事業に積極的に投資をし、既存事業+新規事業でなるべく早く単月黒字になるのを目指していきたいと考えています。
実は、もともとコロナの前から、オリンピックを見据えた宿泊施設の建設ラッシュで、すでに宿泊施設は供給過多によって、このままではたくさんの施設が廃業することが見えているような状態でもありました。
これに対して、ホステルで暮らすという選択肢をつくる「Hostel Life(ホステルパス)」というサービスをつくったり、まち一体シェアハウス「シェア街」などの新しい取り組みの準備をしてきたところでした。
Hostel Life~ホステルライフ~全国泊まり放題のホステルパスで多拠点生活
ただ、今回のコロナの影響を考えると、もう一歩進んだ取り組みが必要だと感じていますが、そこに対して、現時点で、これという答えを持ち合わせている訳ではありません。。。
これはLittle JapanのみんなやLittle Japanに関わってくれている多くの人の知恵もお借りしながらつくっていくことができればと思っています。
ときどきオンラインで「考える会」をやりたいと思っていますので、もしお時間の合う方がおられたらご参加いただけると嬉しいです。
急ですが、今夜初開催をしようと思っています。
<これからの宿泊事業を考える〜Little Japan〜>
https://www.facebook.com/events/612684572616410
Little Japan(宿泊)で取り組んでいること
短期的には宿泊ゲストに来てもらおうとしない。施設改善を。
3月は、旅行のゲストは8〜9割減少しました。
4月はもっと厳しい結果となりそうです。
ガラガラの宿を見ながら、なんとか値段を下げてでも、泊まって欲しい、と考えたこともありました。
ただ、結果として、
・現在の状況で宿に安心して泊まってもらえるのか。安くして無理にゲストに来てもらうのが良いのか
・安売りをしてしまうのは、通常の予約をしてくれていて泊まりに来てくれるお客様に申し訳ない
・日本に来れなくなったり、外出自粛があるなど、そもそものゲストの絶対数が少ない中で、自分のところに呼び込むためだけに値段を下げてしまうと、宿泊業界全体で生き残れる宿が減る原因にもなる
など考えて、不特定多数のゲストに来てもらおうとしない、という選択をしてきました。
そうやってできた時間は、これまでできていなかった施設の改善をやることにしました。
ベッドや壁の塗り直しなど、普段ゲストがいる時にはやりずらいところに取り組んでいます。
旅行者ではなく、暮らすようにホステルを利用する「ホステルパス」
実はコロナが始まる前から、日本は、宿泊施設の建設ラッシュによる供給過多が起こっていました。
確かにインバウンドのお客さんは増えているんですが、まだまだ圧倒的に多い日本人の旅行者はほとんど変わっていないため、実は、そんなに旅行者は増えていないんです。
そんな中で宿泊施設が数倍になっていれば宿が余るのは当たり前ですね。。。
そんな中で、Little Japanでは、月1.5万円〜のホステルパスで、全国のホステルに泊まり放題・住み放題になる「Hostel Life」というサービスを2018年より、やってきました。
この利用者さんたちにとって、Little Japanは「宿」ではなく「家」なので、今も暮らしてくれています。
不特定多数のゲストを迎えるのとは、感染リスクという点でも少ないでしょう。
テレワークをしている方も多いので、1日中Little Japanにいるような人もいます。
ずっと家(Little Japan)にいるのですが、そういう意味では話をする相手には困らなくて、むしろあらためてゆっくりと話ができる貴重な機会になっています。
ゲストなのですが、半分スタッフというか、半分家族というか、Little Japanのことも本当に心配してくれる、そんな存在です。
普段だと、ゲストハウスで暮らすと、1人暮らしとは違ったコミュニティに所属することができ、外国人/日本人の友人がたくさんできます。
また、初期費用なし、掃除なし、即日入居・退去可など家を借りるよりもかなり気軽に住むことができます。
ずっと人と一緒なのは疲れそうだな、、、という方も。
人生の一定期間、数ヶ月だったり1年だったり、は、こんな生活をしてみるのも楽しいと思います!
<Hostel Life>
個室もシェアハウスに
Hostel Lifeは、すごく格安で全国の施設で利用ができる一方で、個室ではなくて相部屋しか利用ができないという問題があります。
※部屋は24時間換気が回り、空気清浄機1-2台設置、暖かくなってからは窓を開けて換気、1部屋あたりの宿泊者もキャパシティより少なくはしています
別のプランで、1ヶ月単位で個室に住めるプランを準備することにしました。
通常はツインやファミリールーム(4-6人部屋)としてお貸ししている部屋になります。
ツイン:6万円
ファミリールーム:6万7千円
にしたいと思います。
初期費用なし、掃除なし、即日入居・退去可など家を借りるよりもかなり気軽に住むことができますので、ぜひ以下よりお問い合わせをいただければと思います。
<お問い合わせ>
info@littlejapan.jp
コロナが落ち着いたころに泊まってもらえるように「みらいの宿泊券」
長期的にも宿泊ゲストは前の水準に戻るには最低でも来年のオリンピックまで、1年数ヶ月はかかると考えています。
そのような予想をしていますので、通常の予約サイトを見て来てくださるゲストだけではなくて、ゲストハウスのことを好きだから来てくれるゲスト、Little Japanのことをめがけて来てくれるゲストさんが1人でもいてくれたら嬉しい、そんな中で生まれたのが「みらいの宿泊券」です。
これは、全国の宿泊施設で共同で企画をしているもので、すでに40以上の施設が参加しています。
特に、地方のゲストハウスでは、お値段的にもお得に泊まることができるところも多いのでオススメです!
購入いただいたお金は、宿泊していただいたところにお渡しする決まりなので、Little Japanにも来てもらいたい気持ちもありますが 笑
<みらいの宿泊券>
https://camp-fire.jp/projects/view/242088
このプロジェクトはCAMPFIREさんの新型コロナウイルスサポートプログラムを利用しているので手数料も5%と安く、実はその点でもありがたいです(通常予約サイトを通じての予約は手数料が10-15%かかります)。
Little Japan(飲食)で取り組んでいること
ランチは基本は休業
Little Japanのランチの特徴は、毎日のように違った方にランチを提供していただいていることです。
このおかげで、毎日違ったランチメニューを楽しむことができています。
このランチについても、基本は休業とすることにしました。
これを決めていく過程であらためて「ありがたい」と感じたのは、このランチに関わってくれているたくさんの方の存在です。
昨日、zoomで10人を超えるみなさんに相談をさせていただき、それは今できることも、そしてコロナが落ち着いてからできることも、たくさんのアイディアや温かい声をいただきました。
アイディアもありがたいのですが、通常だと一人でうーん、うーんと悩まないといけないところ、一緒に考えてくれる方がこれだけいるというのが気持ちのところでとてもありがたかったです。
また、基本は休業と書きましたが、この機会にテイクアウトにチャレンジしてみようと思うという声もいただいてますので、不定期にオープンをすることになると思います。
12-18時にドリンクのみ提供。コワーキング利用は可能
ドリンク提供は続ける予定です。
WiFi・電源もありますので、コワーキングスペースとして利用することは可能です。
特に新しいプランではないですが、ワンドリンクを頼んでいただければ特に費用はかかりません。
コワーキングについては、もっと早くから利用したい、もっと遅くまで利用したいの声がある場合には対応もできますのでご連絡ください。
夜・イベントは休業
Little Japanの大きな特徴がイベントでした。
週5ぐらいのペースで、様々な地域を紹介するイベント、新しいキャリア・働き方、コミュニティ、英語のコメディショーなど様々なイベントが開催されていました。
今は、コロナを受けて全てのイベントを中止しています。
そのような中で、オンラインイベントに可能性を感じています。
オンラインイベントはオフラインの代替ではなく、違った価値が提供できそう。
この機会に色々と試してみたいと思っています。
また、通常営業ができるようになったら、ぜひ再開記念のイベントをやりたいなと思っています。
Little Japan(その他)で取り組んでいること
削減できる費用はないか?
電気を消すなどといったコツコツした費用削減は取り組んできました。
ただ、前述の通り、スタッフについては、そのままの体制になります。
また採用についても予定通り進め、むしろ人が増える予定です。
このため、人件費については、大きくは変化なしと考えています。
一つ大きめの削減としては、スタッフ寮の解約をしました
その上で、後述の通りLittle Japanの近くでシェアハウスを始める予定なので、スタッフにもそちらに住んでもらう予定です。
まち一体シェアハウス「シェア街」
浅草橋の周辺で、まち一体をシェアハウスと見立た「シェア街」という場をつくります。
シェア街には、複数のシェアハウスがあり、シェアハウス内の共用スペースに加えて、街の中のコワーキング、カフェ、セレクトショップ、ゲストハウスなどにも共用スペースが広がります。
シェアハウスに住むと
・コワーキングスペースが無料で使えたり、
・ゲストハウスにも宿泊できたり、
・シェア街のカフェやセレクトショップで使える通貨がもらえたり、
そんな街になっていく予定です。
入居者募集中ですので、もしご興味持ってくださる方おられましたらお気軽にご連絡ください!!
<シェア街Facebookページ>
https://www.facebook.com/sharegai
<1番街:両国>
https://colish.net/concepts/1448