新型コロナウイルス感染症は、いつになったら収束・終息するのか。
コロナのより社会が大きく変わることだったり、コロナの全く気にせずに生活できるようになった後の話はよくされています。
たしかに先のことを見据えて動いていくのは必要ですが、私の一番の不安は、いったんコロナが収束に向かったあと、コロナと一緒に生きなくてはいけないと思っているこの不自由な1、2年です。
情報を集めているのですが、なかなか情報が少ないように思っています。
そして1,2年としていますが、コロナがここ数ヶ月で収束に向かうなど、私の中でもっとも楽観的に考えたケースです。
「宿を営む」場合、もっとも楽観的に考えても、それができるようにはるのは2021年7月、来年に延期されたオリンピックが予定通り開催される時まで、待たないといけないのではないかと考えています。
今日はその理由について、整理してみたいと思います。
宿を宿として営むことができるようになるまでの5段回ぐらい
Little Japanで考えると、宿を営むことができるまでには5段階ぐらいあると思っています。コロナについては素人考えですが、そこが悲観的になっても、楽観的になっても、いずれにしても、宿を営むことができるようになるまでは、時間がかかると予想をしています。
それは宿を宿として営んでいくためには、コロナが収束・終息するだけでなく、泊まりにくるゲストが、コロナが起こる前よりも、さらに増えるぐらいまでいかないと厳しいと考えているからです。
(1)外出規制。宿は休業状態
外出規制等を行い人との接触を減らすことで、コロナの感染者の再生産数(ある感染者が、その感染症の免疫をまったく持たない人の集団に入ったとき、感染力を失うまでに平均で何人を直接感染させるか)を1以下おさえ、コロナが収束に向かうことを目指す。
外出規制で旅行はおろか出張もほとんどできない。宿は休業状態。
(2)同じ都道府県内などでの国内旅行
(1)は、人との接触が元どおりになればまた再生産数が1を超えてコロナの蔓延が起こる状態。これに対して、コロナの流行をおさえる程度には行動制限を行い、医療機関のキャパシティを超えないようにはしつつ、一方で経済活動等を少しずつ戻していく。
この間に、集団免疫の獲得、ワクチンの開発等を行い日常活動を通常通り行っても、コロナの大流行が起こらない状態をつくる。また、医療機関の体制の整備でキャパを増やし、行える経済活動を増やすこともある。
都道府県によって感染者の数等が大きく異なるので、都道府県ごとに対応がわかれる。感染が少ない都道府県の場合、同じ都道府県内は、自由に旅行等ができるようになる。東京都の場合には、東京都+その周辺を中心にして、制限がありつつも、徐々に移動が増えていくイメージか。
同じ都道府県内などで少し宿泊はあるが、とても宿だけではなり立たない。
(3)国内旅行
集団免疫の獲得や医療機関の体制整備等により、国内で自由に移動をしても、コロナの感染が爆発的に広がり医療機関のキャパシティを超えてしまうなどはおきないだろうという状態。
オリンピックより前には、この状態にはしたいだろう。できなければオリンピックは延期もしくは中止とせざるを得ない。
この状態までくると、政府がやろうとしてる旅行費補助が実行されて、それによる需要喚起があるかもしれない。
また、現在実施をしている「みらいの宿泊券」の利用者さんが泊まりに来てくれたりするかもしれない。
海外の一部の国とも行き来ができるようになってくるので、ごく一部の海外の方も泊まりに来てくれるかもしれない。
国内の宿泊が中心だったり、地方の宿だとこの段階で宿として成り立っていくかもしれないが、東京のように、コロナ前の水準に戻ってもホテルの建設ラッシュで客室の供給過多がおこっていたところでは、宿だけでは成り立たない。
(4)オリンピック
オリンピックが開催される。わずか2週間ではあるが、ようやく宿だけで営めるようになる。
オリンピック後は、少なくともコロナ前の水準まで、訪日外国人が戻らない限りは、宿を営むのが難しい状態が続く。
政府の旅行費補助などもあり、国内需要、みらいの宿泊券など組み合わせればギリギリ宿でもいけるかも、とも。
(5)日常に戻る
訪日外国人が戻り、コロナ前よりも多くの観光客が日本を訪れるようになる。訪日外国人の増加トレンドが継続される。
ようやく先を見ながら宿を営むことができるようになる。
Little Japanは、シェアハウス、2拠点居住などとハイブリッドで
「日常に戻る」になるまで待つことはできない
「日常に戻る」まで待ち続けた場合、資金が尽きているか、もしくは、負債がとても返すことができない額まで膨らんでしまいます。
自分としては、なんとか、同じ都道府県やその近隣では、旅行ができるようになってくるぐらいのステージの時に、なんとか成り立つところまでもっていきたいと考えています。
そしてそれを実現するために、宣言をしたのが、Little Japanをシェアハウスにするということです。
ただ、シェアハウスはあくまで利用用途の一つだと思っています。
ハイブリッドでいろいろ使ってもらう
Little Japanは、もともと純粋な宿のみとして、ではなく、「宿」と「二拠点居住の家」という2つの顔を持ってやってきました。
これに加えて、ゲストハウス留学という国内で、ゲストハウスに泊まりながら外国人と過ごし英語を学ぶようなプログラムも実施してきました。
このおかげで、供給過多の東京でなんとか「宿を中心に」やってくることができました。
コロナの元では、このハイブリッドのような戦略がますます重要なように思っています。
例えば、「地方から東京に来る旅+出張+ゲストハウス留学+二拠点居住の家+シェアハウス+みらいの宿泊券」みたいな感じです。
例えば「みらいの宿泊券」やクラウドファンディングについても、宿の方と話をしていると、前借り?借金?みたいな話になることもあります。
確かに、その時点で、満室なのだとすると前借りなのですが、私はその時点では満室ではないと思っているので、それがなかったら泊まってくれていなかったかもしれない人が泊まってくれている、と考えるようにしています。
他にも足し算はいろいろとあるように思います。
すぐご近所の人の宿泊、東京内の人の宿泊、コワーキング、ワーケーション、企業の研修、コロナの隔離先、、、などなど、考えられる様々な、一つ一つは小さいかもしれないニーズに対して、どう応えていくことができるか。
そして一つ一つは小さくてもそれを足すことで、なんとか成り立つ水準まで持っていくことはできないか、そのバランスをその時の状況に応じて変化させていくことで対応できないか、そんな風に考えています。
このあたりは、またあらためて整理をしてみたいと思っています。
もっと厳しい現実への対応
自分で整理をしつつ、かなり楽観的に考えているなと思っています。
外出自粛は2022年までと言われていたり、ワクチンも1年半、2年と言われていたりで、まだまだ時間がかかるでしょう。
以下のnoteは、もっと現実的に考えて、早々に撤退を決めておられます。
すごいと思います。本当に。
このnoteに出てきていないもので、可能性としてゼロではなさそうなのは、政府による補償ぐらいかなと。
一方で、コロナはやっぱりほとんど治るんだから大したことない、経済の方が、、、という話もまた出てくるとは思っています。
案外早く元に戻るんではないか?と。
以下の記事もすごく考えさせられました。
確かに、今コロナによる死者数はまだまだ少なく、自殺よりも、インフルエンザよりもはるかに少ないです。
ただ、私が考えるに、コロナは自粛をして、医療機関をパンクさせなければかなり高い可能性で助かる。
助かるからこそ、大したことないではなく、助かるからこそ、自粛をしてなるべく多くの人が助かるようにしたい。
ということなのではないかと思っています。
とにかく今は、いろいろな方と話をして、考えを整理して、実際にやってみる、この繰り返ししかなと感じています。